コピーの下にカーボン紙を敷いて、その上からボールペンで輪郭等をなぞります。テープのある部分はカーボンがうまく写らないので、そこだけは直接ボールペンで書き込みます。ここでのポイントは思い切って細かい部分は捨てることです。広いスタジアムで遠くから見る(ピッチから選手が見てくれることを想定している)ので、写真ではっきり明暗が分かれている境の線だけを選んで写します。足らなければ後で書き足すことができますから。
旗の主役となる絵のコピーです。元となる写真を拡大コピーしますが、布の縫製よりもコピーが先にならないようにすることが必要です。最初に布の大きさを決めてからコピーしないと後で大変なことになります。(何回もコピーのやり直しが出来る場合は関係ありませんが・・・。)A3サイズの各部分を200%以上に拡大したものを、セロハンテープで貼り合わせたものです。各紙の端の白い部分は、つなぎ合わせるところだけ綺麗にカットします。
最初にメインとなる人物を黒色のアクリル絵の具で塗っていきます。布の下に薄いビニール(ゴミ袋でOK)を敷いておくことをお忘れなく。布によっては絵の具が下まで染み込むことがあります。繊細なタッチで塗っていけば遠目から見ても綺麗な仕上がりになります。ここでは欲を出さずに少しずつ塗っていくことがポイントです。思い切って大胆に塗ることが大切ですが、「塗り足りない部分は後で塗り足せばいいや。」くらいの気持ちが必要です。“あせらずにゆっくりと少しずつ”です。
黒1色でも十分にリアルな絵になりますが、写真ではっきり白く写っている部分は白いアクリル絵の具で塗っても綺麗でインパクトがある絵になります。よく原図のコピーを眺めてみてはっきりと白い部分のみ塗るようにしたほうがいいでしょう。ここもポイントは塗りすぎないこと!
ゲートフラッグですから両端に棒を差し込んでゲートのようにしますので、この棒を差し込めるように両端を縫って細い棒が入る袋を作ります。さらに、その棒が上に突き出ないように上部も縫ってしまいます。(強度もでます。)縫う時のポイントは、上部の両端は棒の先端が布の最上部まで届くように注意することと、持ったときに布が綺麗に広がるように上部を下部よりも少しだけ短くしておくことです。
あとのその他の色付け(ここでは緑色やボールのグレー)は個人の感性で決めるものでしょう。ちなみにグレーは白と黒を混ぜ合わせで作りましたが、割合によって濃い薄いそれぞれ作り出すことが出来ます。
絵が完成したら文字を入れます。絵と同じように拡大コピーで写した文字に色を着けていきますが、直接、自分の字で書いても(塗っても)個性があって良いかもしれません。やはり文字は絵よりもアピール度が高いので十分に時間をかけて考えることが需要です。塗るのなんてこの段階にくればもう簡単なものです。
布に色を塗るにはペンキでもOKですが、家の中で臭いを気にせずに簡単に塗ることができるのがこの「水性アクリル絵の具」です。メリットは使用した筆やパレットが水ですぐに洗い流せることです。違う色をすぐに塗る時にはとっても便利です。
ごく普通の筆とパレットです。筆は平筆の大小、細い部分を塗る筆と3~4種類あると便利です。パレットは色を分けれるのも便利ですが、1色塗り終わったら洗い流して次の色を塗ることになるので分かれていなくてもOKです。(要するに皿でOK)アクリル絵の具はパレットに出しておくとすぐに乾いてしまいますので、そのときに塗る1色のみ出しておくのがいいでしょう。
選手の名前を入れて完成しました。絵と文字のバランスや色合いにセンスが現れます。こればかりは完成してみないと分かりませんので、何枚も作成して多くの完成形のイメージを頭の中に蓄積しておくことが必要です。
スタジアムで持つ時は、太陽の下やナイターの光の下と色々な場面があります。テレビに映る可能性もありますので、その点についても意識しておきましょう。目的の選手の位置やカメラ位置を気にしながら掲げる(角度を変える)とスタジアムのビジュアルとして生きてきます。
2006年の国立で味わった悔しさとあふれ出してきた涙を忘れずに、苦しくてもその気持ちを思い出して戦えるように作りました。2007年ナビスコ準決勝第2戦(ホーム)で掲げました。野沢に見せたいとの強い想いもありました。