2006年5月27日 (土)

たまには競馬

明日は日本ダービーが行われます。実は毎年ダービーは見ていますが、「何が勝つかな?」なんて見方をしたのはサニーブライアンが勝ったダービーまで遡らないと記憶にありません。

アントラーズネタがないのでちょっと明日のダービーについて書いてみますか。

今年のダービーは前売りオッズを見るとどうやら混戦のようですね。その原因は武豊の騎乗する馬が1番人気になりそうもないという世間の見方にほかなりません。ということは「彼の騎乗する馬は実は勝てそうも無いということを皆は分かっている。」ことを表しています。

それでは今年は本当に混戦なのか?

いや、決してそうではないと思います。というのも、皐月賞の上位の馬の力が抜けていると思うからです。

ダンシングブレーヴの肌にオペラハウスなんて血統は、2500~3000mと距離が伸びるに連れて他のスピードある馬との力の差をどんどんつけていく血統です。にもかかわらず2000mのレースで勝利するということは、秋を待たずして本格化している(他の馬との力の差は明らか)ということです。

石橋騎手はまじめで職人気質のところがあり、これまでGIレースには何度も騎乗していますが勝利したのは今年の皐月賞が初めてです。しかも、雰囲気の違うダービーの1番人気なんて重圧を味わうのは初めてでしょう。このプレッシャーが彼の本来のパフォーマンスに影響しなければ騎乗する馬の能力を100%発揮することができるでしょう。

皐月賞上位馬の中で前走と違うポイントがあるといえば、高田騎手から四位騎手に乗り代わりがあったことがあげられます。

四位騎手といえば中央競馬の騎手の中でも1~2位を争う乗馬の技術を有する騎手です。(乗馬の技術と競走騎乗の技術とは同じではないでしょうが)その四位騎手に乗り代わったことはプラスにはなってもマイナスにはなりません。彼はもう既に騎乗する馬の特徴を掴んでいるはずですので、レースでの失敗は考えにくいところがあります。

また、彼は良くも悪くも緊張するタイプではなく、ある意味いい加減なところまあるので「勝てなくて当然、勝てば俺の技術のお陰!」みたいな開き直りができるのです。広い東京コース、好き勝手やれるでしょうね!(とはいっても、調教師の指示は守る騎手ですよ)上積みが期待できます。

そして、地方出身の岩田騎手。彼は今年JRAの騎手となり早くもダービー制覇のチャンスを掴みました。地方騎手の特徴は貪欲さにあります。目の前の獲物は何が何でも掴もうとします。そうでなければ今度またいつ掴めるかわからないということを体で覚えているからです。

また、彼の技術の優秀なところは「追える」ことではなく、「道中に馬を遊ばせない」ところなのです。分かりやすく言えば、スタートしてから向こう正面3~4コーナーという最後の勝負処以外の場所で、馬の気を抜かせないで走らせることができるということです。さらに分かりやすく車に例えて言えば、回転数を下げないで走らせているということです。(実は、回転数が下がってしまっている状態なのに、直線に入ると急にアクセルをふかすように追い出す騎手が多いのです。)

その結果、回転数を下げないで走ってこれた彼の騎乗する馬は、4コーナーや最後の直線でゴーサインが出された時に瞬時に反応して、すぐに他の馬よりも2~3馬身抜け出せることができるのです。府中の直線で、しかも馬場の状態の良い中央からやや外目のコースをそのように走ってこれたら、坂の途中で抜け出し可能となります。

さらに、抜け出した後は死に物狂いで追いまくるでしょうから、馬の能力は120%出し切ることとなるでしょう。その代償としてレース後の疾病発症ということを危惧するのは私だけでしょうか?

客観的に見ても皐月上位組の能力は他の路線組よりも高く、実のところ明日のダービーは力の差がはっきりとしたレースなのではないでしょうか?

久しぶりにアントラーズも無い日曜日なので、この考え方が正しいかどうかゆっくりとTV観戦することにします。

それにしても関東馬のダービー参戦が1頭しかいないなんて、こんなの初めてじゃないですか?

関東の方は是非この馬に一票を!

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2006年2月 1日 (水)

騎手の話

昨日、ある有名騎手の話を伺う機会がありました。

その騎手は競馬ファンなら誰でも知っている、毎年リーディングを獲っているトップジョッキーのY・T騎手です。

色々と聞いた話の全てを書くことはできないので、その中でも特に印象に残った言葉をいくつか書きます。

「プロの騎手としてレースに勝利できるように常に技術を磨かなくてはならないのは当然のことである。それと同じくらい重要なのが『乗せてもらうための準備』を怠らないことです。」

騎手という立場は、調教師や馬主から騎乗を依頼され馬に乗せてもらって初めて騎手としての技術を発揮することができるが、以外にも、全ての騎手が全力でそのための努力をしている現状ではないということでした。

全ての騎手はレースでは全力を発揮しようとするが、馬から降りて全力を出す騎手は全てでないということで、プロのサッカー選手に充てはめても同様のことが言えるかもしれません。

昨年、深井選手の練習でのアピールが、監督の「先発で起用しないわけにはいかない。」という判断に繋がったことを考えると、レギュラー保証の無く立った現時点のアントラーズには特に当てはまることなのでは・・・。

また、同騎手は「あの馬(3冠馬)にであったのは偶然ではなくて必然だった。」とも言われました。

これは、「その馬の所属する厩舎の主戦ジョッキーとして10年以上頑張ってきたこと、その間主戦で居続けられるよう厩舎スタッフとの人間関係なども大切にしてきたからあの馬に巡りあえた。」ということでした。

「10年以上やってきて、やっとですよ!」と力説されたその姿に、スタージョッキーの姿の裏に隠された地味な努力というもの見ることができました。

そして最後に「これからも騎手というものに憧れを持ち続け、皆で競馬を盛り上げていきたい。」と話されました。

特に最後のこの言葉を、ファンに対して、いや“人との接し方”がとても苦手なアントラーズの中心選手に聞かせてあげたいと思いました。

このトップジョッキーの話がジーコの言葉とダブるところがあると感じたのは、私だけでしょうか?

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2005年11月19日 (土)

日本ウマ科学会の開催について

「スターホースの走りを科学する」という題目で、ディープインパクトの走りが科学されます。

これは「日本ウマ科学会学術集会」のシンポジウムのテーマの一つで、以前NHKで放映された同馬の走りのメカニズムを解析したものよりもさらに一歩踏み込んだ内容のものだそうです。

主な題目は全てディープインパクトをテーマとした、

1)野元賢一(日本経済新聞社) 「真のスターホースとは」     
2)塩瀬友樹(JRA栗東診療所) 「VHRmaxを用いた競走馬の体力評価」     
3)高橋敏之(JRA競走馬総合研究所) 「走行中のバイオメカニクス」     
4)西内荘(栗東装蹄師)+青木修(日本装蹄師会) 「蹄鉄の摩滅が教える走りのテクニック」     
5)安藤康晴(ノーザンファーム早来) 「育成調教のキーポイント」

というものです。

ただ単に科学的なメカニズムの解析だけでなく、育成時代の話などあらゆる角度からの話を聞くことが出来ます。

このシンポジウムは誰でも聴講することができます。(参会費は3000円)この話を少しだけ聴きましたが、とっても面白い内容でした。興味のある方は是非お勧めします。

日 時:11月28日(月)14時~16時30分
場 所:東京大学農学部 1号館8番教室(東京メトロ南北線「東大前駅」下車 徒歩3分)

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2005年10月24日 (月)

ディープインパクト

昨日の菊花賞で史上2頭目の無敗の3冠馬が誕生しました。この記念すべき日にブログを立ち上げたので、ディープインパクトに関する話を少し。

今年の9月中旬頃に、ディープインパクトの池江助手が「もう、プレッシャーで大変ですわ。」と(既にその時期に)かなりの心労あることを打ち明けていたとか。 夏を無事に過ごすことができたことなのか、それとも菊に向けてのプレッシャーだったのかは分かりませんが、きゅう舎内で全ての管理馬やきゅう務員に対してバランスよく接することを求められる“調教助手”の立場である人でさえそれほどの心労を受けているならば、責任者である池江調教師や直接の担当者である市川きゅう務員の心労はどれ程大きなものだったのでしょうか?

本当は「自分達の馬」であるはずの馬が、いつ頃から「自分達だけのものではない馬」に。

ダービー?いやいや皐月賞を勝ってからJRAにとっては大切な大切なスターホース、ファンにとっては自分達が歴史の証人になれる千載一遇のチャンス、と様々な期待がこの馬にかけられ、関係者にとっては喜ばしいことではあっても精神的にはかなりきついものだったでしょう。

そういう意味からは、皐月賞、ダービーまでは自分達の馬、菊花賞は自分達だけのものではない馬!いつ頃からか「ファンの期待を預かった」そのような感覚が関係者にはあったのでは?

でも、関係者にとって、3冠を達成したディープインパクトは再び自分達の馬に戻ることだと思います。これからはJC、有馬、天皇賞とGⅠレース連覇の期待がかかりますが、プレッシャーなしで調教管理されファンとともに連戦連勝を目指して欲しいものです。

関係者の皆様お疲れさまでした。改めて3冠達成おめでとうございます。

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