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2011年5月18日 (水)

マルキの亡霊

今季のアントラーズの調子が悪いことを捉えて、よく聞く話は「マルキーニョスの抜けた穴を埋めることは難しい」とか「やっぱりマルキーニョスが抜けた影響が大きい」とか。

今年、仙台に移籍したマルキーニョスは鹿島にとっても脅威となる存在と目されていた。しかし、震災の影響なのか、マルキーニョスは仙台でリーグ再開を待たずして仙台を去ることとなった。その後、リーグ戦が再開してからの仙台の快進撃は記憶に新しい。

攻撃の軸となり、チームの大黒柱となるはずだったマルキーニョスが抜けたにも関わらず、仙台は今も上位に位置している。

去年の鹿島からマルキーニョスが抜けただけでなく、今年の鹿島は世代交代が既に始まっている状態にある。今の不調にマルキーニョスの影響が全くないとは言わないが、慎三、大迫、田代、カルロンと揃った実力ある選手たちが、たった一人のマルキに敵わないとは思わない。

 

川崎戦のハーフタイムに、オリベイラ監督が出した指示の一つは「守備の組織をしっかりすること」であった。

後半のある場面のプレーで、大迫が相手の陣地で川崎DFがキープするボールに対して一直線に向かっていく姿があった。そして、川崎DFはこのプレッシャーを回避するために素早く味方にボールを回す。一方、鹿島の他の選手は、この大迫のチェイシングを見て、すぐにこれをフォローするために敵が回したボールに再びプレッシャーをかけに行く。そして、また川崎はこれを回避するために早めにパスを選択する。そこへ後ろの位置から前線の選手のチェイシングに引っ張られてボランチの選手がこのパスをカットする。

そして、高い位置で奪ったボールを素早くカウンターへとつなげていく。

これが鹿島のサッカーであり、その一番手の動きだしが昨年までマルキが担っていた部分。

守備を組織的にしっかりすること。

簡単なこと!

FWが真っ先に相手ボールにチェイスすること。

これができていれば、後ろの選手たちはFWの動きに連動して、次から次へと高い位置でチェイスをかけてボールを奪いに行く。従って、DFラインも必然的に高く位置することとなり、これはFWとDFの間隔を短くすることとなり、個人能力の高いアントラーズの選手たちがアグレッシブにボールを奪い、狭い間隔で見事にボールを支配する展開となる。

 

苦しいけれど、それを然りと行うこと。それだけでは無駄な動きかもしれないけれど、FWがしっかりと守備をすること。これが何よりもアントラーズの攻撃に効果をもたらすということを、遅まきながらやっとわかった気がする。

 

マルキのテクニックは素晴らしかったけど、それよりも彼の献身的な守備がアントラーズにとっては大切だったということではなかろうか。

マルキの穴を埋めるのは誰か?大迫か?それともカルロン?いやいや田代か?

なんていうように、マルキーニョスの亡霊にいつまでも支配されている場合ではなく、彼がやっていた働きを先発したFWがやればいいだけの話。

もっと詳しい分析は「鹿島ブログエトセトラ」のこーめいさんがわかりやすく説明してくれています。

レギュラーもサテライトも明るい話題はありませんが、この雰囲気は試合に勝つことで一気に変えることができるので、心配していても仕方ありません。

慎三や大迫、そしてカルロンが苦しい時でも走れるように、今度の試合はFW一押しの応援で行けば、きっといつもの鹿島を呼び戻すことができるはず!

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