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2011年1月 7日 (金)

2011年 新たなサイクルに入ろうとするアントラーズを考える その2

秋田豊の言っていた「実力でポジションを奪って欲しい」というのは、岩政に対しての言葉であったが、これはそれまでの鹿島の世代交代を素直に表現した言葉であったのだろう。

その後、もう一人の鹿島の象徴である柳沢は、田代という新しい力に押し出される形で鹿島を去ることとなった。

その田代も興梠という躍動感溢れるスピードとパワーにポジションを奪われ、自らのスキルアップのために山形へのレンタル移籍という道を選んだ。

大岩からポジションを実力で奪った伊野波であったが、イ・ジョンスというアジアを代表する選手から実力でポジションを奪い返すことはなかったが、イ・ジョンスのシーズン途中での移籍によって再びCBのレギュラーの座をしっかりと自分のものにした。

田代も興梠も、そして伊野波もJリーグ3連覇の立役者となり、アントラーズの中心選手としてその地位を築いてきた。

このように、チーム内のポジション争いによる選手間の競争は、選手個々の能力を高めるだけでなくチーム全体の能力の底上げに繋がることは疑う余地も無い。

若い選手にチャンスを与えることは必要なことだが、少なくともそのチャンスを貰うためには、それぞれのポジション争いに打ち勝ってこなければ、誰が与えてくれるものでもない。

僅かなチャンスを確実にものにしなければ、レベルの高い選手の多いアントラーズにあっては、次のチャンスがすぐに与えられる保障はなく、非常に厳しいサバイバルとなっている。

 

今回の移籍について、ポジション別に見てみると、その熾烈なレギュラー争いはどのような状況になっているのだろうか?

 

まずはゴールキーパー。

曽ケ端 → 曽ケ端
杉 山 → 杉 山
佐 藤 → 佐 藤(完全移籍)
川 俣 → 
八 木(故障)→八 木(回復)

練習の関係からGKは4人の体制をとっている鹿島にあっては、八木が故障から回復し、佐藤が完全移籍という形となると、不動の守護神である曽ケ端を除いてセカンドGKの杉山か川俣のどちらかが放出されることとなる。

曽ケ端もシーズンを通して全試合出場できるかといえば、カードの累積や不慮の怪我によって欠場せざるを得なくなるケースも想定され、そうなると現時点でセカンドGKである杉山を放出する選択肢は考えられない。

従って、世代の代表経験があり、他のチームの受け入れも期待できる川俣がレンタル移籍となることは仕方のないことだと思われる。

川俣にとっても、出場機会が得られる可能性が非常に低い第3、第4のGKで居るよりも、他のチームへ移籍して、より出場できる可能性が高い位置づけがなされる方が自身のレベルアップに繋がることとなる。

さすがに、故障明けでしかも実績的に劣る八木の放出は鹿島では考えられず、今はまだ〝育てる〟期間として、日々練習を積み重ねるべきであることは自然な考えであると思われます。

 

続いては、出入りの激しいサイドバック。

(右SB)
内 田 → 
新井場 → (左SBへ)
當 間 → 當 間
笠 井 → 西(完全移籍)

(左SB)
ジウトン → 新井場
宮 崎 → アレックス(まだ、噂の段階です)

右も左もできる新井場の存在があるものの、宮崎の移籍はチームとしては想定外であったのでないかと詮索したくなります。

西という即戦力を完全移籍で獲得した背景には、當間の成長に思ったよりも時間がかかっていること、そして、ジウトンの守備力に計算違いがあったことが挙げられると思います。

それにしても、現時点で噂されているアレックスが獲得できなかった場合は、新井場、西、當間の3人でSBを賄わなくてはならなくなります。特に、左SBは世代交代の対象でもある新井場一人になってしまうことは非常に心細いこととなります。

更に、アレックスという選手を私は良く知りませんが、彼はSBが本職なのでしょうか?

最初に補強選手として西の名前が挙がっていたことから、SBのポジションに競争をもたらし、チームにとって補強完了と思われたSBのポジションですが、當間の成長が更に遅れた場合には、以外にも補強対応が不十分なポジションとなってしまいそうです。

そうなった場合には、青木伊野波増田といった選手での穴埋めで対応するということになるのでしょうか?(さすがにオリベイラ体制下で中田の左SBは無いかと・・・)

やはり、宮崎の移籍は鹿島にとっては想定外であり、実に痛いところなのかもしれません。    

 

つづく

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