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2008年1月15日 (火)

相模原の取り組み

今朝、通勤途中にラジオを聴いていたら「相模原が町興しでJリーグチームを作る」というニュースが流れてきました。

「なんだ、鹿島と同じじゃないか?」と思い興味津々で話を聞いていると、先般の市町村合併で4つの町が一つになり『相模原市』になったそうです。
しかし、都心のベッドタウンとして位置するこの町は、市民の多くが都内に働きに出てしまうことや最近一つになったばかり市ということで、市民が町にそれほど“愛着”を持っていないということが悩みであるとのことでした。
また、『相模原市』にはこれといった名所・旧跡も無く、また名物と呼べるものも無いということで、とにかく市民が誇れる「何か」を作って、そして町を有名にしたいということで「Jリーグチームを作って町興しをしよう!」ということになったそうです。

ここまで聞いて「ほんと鹿島とそっくりじゃないか?お手本は鹿島アントラーズとでも言うのかな?」と思って聞いていましたが、うちの名前は一切出てきませんでした(笑)。

町興しの方法はスポーツがいいだろうということで、実はどんなスポーツでも良かったそうです。
それでも、特にサッカーを選んだ理由は「プロ野球のトップカテゴリーはセ・リーグとパ・リーグですが、ここへの新規参入はほぼ無理な状況であるが、サッカーのトップカテゴリーであるJリーグはいつでも門戸が開かれているということで選びました。」ということで、これまた“ごもっとも”なご意見でした。

しかし、Jリーグ算入といっても並大抵のことでは実現しないでしょう。
非常に多くのハードルを越えて行かなくてはならないはずです。
チームの強さ、スポンサー、スタジアム、どれ一つとっても、いやどれか一つだけでも実現することは相当な困難であるはずです。。

このような話をきいていると、本当に「アントラーズを造った鹿島の人々の努力というのは凄いものだ!」と痛感します。

『相模原市』では、現在、県リーグに所属しているチームに協力を求めて共にJリーグ入りを目指すようにお願いしたところで、選手の補強・募集を開始しているそうです。
さらに、これから地元企業にスポンサーとしての協力を求め、市民にも働きかけていく計画とのことでした。

また、Jリーグ入りするためにはチームが強くならねばならず、まずは県リーグで1~2位に入り、関東リーグに昇格し、そこで勝ち上がってJFL入りし、そのJFLで上位になってようやく念願のJリーグ入りが叶うことになります。
これを最短で達成できたとしても5年はかかるそうで、そこから5ヵ年計画でJリーグチームを作る目標としたそうです。
ラジオのパーソナリティーは笑いながら「頑張って欲しい」とお愛想の一言を投げかけていましたが、普通に考えれば「殆ど実現不可能じゃないか」と思われるでしょう。

でも、鹿島の過去の“それ”はもっと不可能と思われていたんでしょうね。
それが実現できたのだから、70万人都市である『相模原市』がこれを出来ないことは無いでしょう。

まあ、ラジオから流れるこの話を聞いて、“Jリーグを目指すこと”や“町興し”することは大変なことで、頑張ろうとする人々には苦労が絶えないことだと感じました。

そう感じる一方で、そのJリーグチーム、しかも、そのトップ(優勝)のチームが我が町に既に存在していることに、物凄く幸せを感じないといけないのだということも改めて知らされました。
今の我々(サポータ-、鹿嶋市民をはじめとするホームタウンの人々)はこういった「幸福感」に慣れてしまっていて、“あるのが当たり前”になってしまっていますね!

プロ野球とは違うので、この幸せ(チームがあること)そのものを無くしてしまうことはないでしょうが、アントラーズによってもたらされる様々な恩恵や効果を、興味が薄れてしまうことによって“ありがたさ”や“幸福感”をなくしてから我々は初めて気付かされるのかもしれません。

「無くしてから気付く」それでは遅い!

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コメント

隣県の甲府を含めて、すでに近隣にたくさんのクラブがあるなど、障壁はたくさんあるでしょうが、
「市民が町に“愛着”を持ってもらう」という目的を忘れずに進むことが出来て、鹿島アントラーズの失敗を踏襲せずに同じ神奈川県の川崎フロンターレのような良い市民チームが出来上がるといいですね。鹿島アントラーズの最大の失敗は、親会社を含めて自分たちが「大成功」したと思っていることですわ。

投稿: ANDOH | 2008年1月15日 (火) 18時49分

 コメントに対する質問で恐縮ですが、「鹿島アントラーズの失敗」とは具体的にどんな失敗をしたのでしょうか?
 具体的にお示し下されば有り難いです。
 もし、都市部のサポを重視したということなら、対策はすでに打っていると思いますが。

投稿: 鹿嶋に越してきた人間 | 2008年1月15日 (火) 20時17分

ANDOHさん

もしかしたら私も「大成功した」と思っている一人かもしれません。確かに参入~常勝軍団~多くの観客や町の活気を生み出したところまでは「成功」だったのでしょうね。
しかし、現在は色々な意味で危機感が一杯あります。また、そのように感じている人々が多くいることも理解できます。
未だに「成功した」と思っているようでは、これからの繁栄は求められないだろうし、「衰退」していくような気もします。
「“過去形”にしてしまったら終わりだ!」ということですよね。これまでの成功の上に“今”から取り組まなければならないことがあるはずであり、それは現状の鹿島アントラーズとそれを取り巻く状況が示していると思います。
いや、本当なら「こうしておけば」とか「この方向に進んでいれば」といったような過去の取り組みについても失敗はあったはず。それを正しく認識しなければならないということですよね(簡単に言えば)。

鹿島に越してきた人さん

ANDOHさんの幅広い見識からすると私の答えは違っていると指摘されるかもしれませんが、私はANDOHさんの言う「アントラーズの最大の失敗」とはそのようなことの多くだと解釈しました。
「愛着」という言葉だけを捉えてみても、現在、鹿嶋に住む人々のどのくらいの人が、どれだけアントラーズに愛着をもってくれているのでしょうか?このことを「地元には愛されている」と思い込んでしまっているようでは未来は見えてこないでしょう。
今一度、このように書いている自分を見つめなおしてみても、そのように無意識に思っている自分が居ました。
求める答えになっていないかもしれませんが、本人ではないのでこのようなことしか・・・。

投稿: 鹿莫迦 | 2008年1月15日 (火) 22時37分

> 鹿嶋に越してきた人間 さん

ここで言っている失敗とは、チームが強くなりインフラが整備されつつある中でも、ホームタウンの人は観客の10%程度でしかないことです。
本来ならばクラブ設立時にホームタウン集客の基礎が固められるべきものですが、当時のスタジアムは満員でしたので、クラブがやったことは集客ではなく、客の選別でした。

新スタジアムが出来た時には金も人も知恵も無かった。鈴木社長から牛島社長になって無借金にして、もう借金出来ないので事業規模を縮小しなければならなくなった時期は、宣伝費用が無く、せめてチームが弱くならないようにするのが精一杯でした。当人たちもこのままではジリ貧だということが分かっていましたが、街にポスターを貼ることすら出来なかった。本当は人も金も組織も無かったのですが、今までやらなくても客は来ていたのだから、強くなればまた客が来ると、言ってました。

鹿莫迦さんが書いておられるように、会社も「失敗」を認識してから、変わることができます。
優勝争いをしても待ってては客が来ないのだと分かってから、ホームタウン担当を雇い、地元自治体が協議会を設立しました。まずはスタジアムに来てもらうことから始めようと、招待券も発行しています。小学校訪問も実施し担当が市役所に行く機会も増え、工業地帯各企業への営業活動も開始されました。
でも、なかなかホームタウンの人たちは、鹿島アントラーズを住金のクラブだと思っても、自分のクラブと見てくれないですね。かといって、今の住金の状態では三菱自動車並みに持ち株比率を75%から50%に下げてまで地元住民には還元するような状況になってないですし。


> 鹿莫迦さん
コメント欄を大きく占有してしまい、申し訳ありませんでした。

投稿: ANDOH | 2008年1月16日 (水) 00時04分

ANDOHさん

 丁寧なご返答誠に有り難う御座いました。
 自分のクラブと見てくれるよう、大東社長のもと継続した努力が必要ですね。

投稿: 鹿嶋に越してきた人間 | 2008年1月16日 (水) 00時13分

ANDOHさん

丁寧なご説明ありがとうございます。
これからのクラブの取り組みに大いに期待していますが、私のような「地元」に住む人間の周囲への宣伝やスタジアムへの勧誘活動も効果的だと思いますので、是非ともそういった側面からクラブをサポートしたいと思っています。

鹿嶋に越してきた人さん

お互いに「地元」の鹿サポとしてアントラーズのためにできることを頑張りましょう!

投稿: 鹿莫迦 | 2008年1月16日 (水) 08時17分

そうなんですよ!
今、自治体はクラブ頼みになっちゃって、負担が大きくなっちゃってます。
遠くに住んでいるファンが多い鹿島では、年に1度か2度しかスタジアムに訪れることが出来ないサポーターも多い。
でも、近くに住んでいる人たちは、少なくともその負担は小さいはず。僕も頑張って知恵出ししますので、今後もよろしくお願いします。

投稿: ANDOH | 2008年1月16日 (水) 19時31分

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